ワンクリック詐欺
ワンクリック詐欺とは、認証ボタンや画像、リンクなどをクリックしただけで、利用者の意思に反して自動的に会員登録されてしまうという手口。悪質出会い系サイトで不正請求が行われるようになった当初は、スタンダード的な手口でしたが、その後はアダルトサイトをはじめ、情報サイトでも使われるようになりました。
「ワンクリックで勝手に登録される」ので、ワンクリック詐欺とかワンクリなどと呼ばれています。
ワンクリック詐欺に騙されるまで
スパムメールに記載されていたURLを何気なくクリックすると、おいしい誘い文句が並ぶ出会いサイトやアダルトサイトなどが表示されます。興味本位で年齢認証ボタンをクリックする、「ご登録ありがとうございます」の文字とともに、個人情報が表示されます。
利用した覚えはないのに利用履歴があり、請求料金は数万円。さらに、下記の注意書きを読んでしまうと、悪質出会いサイトに関する予備知識がない場合は、「支払わなきゃヤバイ!」と慌ててしまうでしょう。
- 支払期限が過ぎても入金が確認できない場合は、あなたの情報ログを元に、プロバイダーに対して法的手段を行使し、情報開示を求めます。
- あなたの情報ログを元に、自宅や勤務先へ請求させて頂く場合がございます。
- その際に当サイト管理部よりコンテンツ利用料以外に別途損害金及びシステム管理維持手数料を請求することがございます。
この注意書きで焦るのは、1.の「個人情報」ではないでしょうか。
個人情報が開示されたら、自宅の住所や勤務先がバレてしまうのではないか…。だから、2.の「自宅や勤務先や請求」も現実的に思えてしまいます。
でも、落ち着いてください。まったく、心配はいりません。悪質出会いサイトのハッタリで、単なる脅しですから、鼻くそでもほじっていれば大丈夫。
スパムメールを削除しないで保存して、心配であれば、画面のスクリーンショットでも撮っておきましょう。
そもそも、プロバイダーに個人情報を開示してもらうのは、容易なことではありません。警察や裁判所など公的機関からの要請以外に、個人情報が開示されることは、まずないと思ってください。ですから、悪質出会い系サイトが「くぁwせdrftgyふじこlp;」と言ってきても、慌てないようにしてください。
悪質出会いサイト側は、法的手段うんぬん言っていますが、捕まるのはそっちのほうです。
ワンクリック詐欺は、電子消費者契約法に反する行為を行っているので、契約の無効を主張できます。支払いには応じないでください