サクラと業者の違い
サクラと業者は、似ているようで役割が違います。
サクラは、悪質出会い系サイトがアルバイトスタッフを使って、自分たちが運営する出会いサイトの女性会員になりすましをさせるもの。男性会員とのメール交換をいかに長く続けるか、いかにポイントを多く購入させるかが役割となります。
一方、業者というのは、他社の出会いサイトやSNSに「女性会員」として潜り込み、自分たちが運営する悪質サイトへ勧誘するという役割を持っています。
出会いサイトに登録したことがある人ならわかると思いますが、女性会員から
なので、こっちのアドに直接メールくれない?
私の写メはココにあるからよかったら見てね♪
http://www.xxx.xx.xx/12345/
などのメールをもらったことはありませんか?
変な人が多いって、そもそもあんたが変な人だろうという突っ込みを入れたくなってしまいますが、これが業者の勧誘です。
メールアドレスを教えて直接メールをさせて、そのアドレスに、自分の親玉の悪質出会いサイトなどのURLを記載したメールを送りつけたり、転送メールを使おう!とか写メはココだよ♪などの誘い文句で、自サイトに誘導します。酷いときには、相当数の悪質出会い系サイトから、大量の迷惑メールが届いたりします。
役割こそ違いますが、登録している側から言わせれば、サクラからのメールだろうが業者からのメールだろうが、悪質出会い系サイトの詐欺行為には変わりはなく、腹立たしさに違いはありません。
業者はどのサイトにもいる!
出会い系サイトやお見合いサイト、mixiやgreeなどのSNS、コミュニティサイトなどは、ほとんどが女性は無料で利用できます。そのため、どれほど優良のサイトでも、出会い業者が潜りこめてしまいます。普通のプロフィールを記載してあれば、運営側も退会させにくいですから、ある意味仕方がありません。
エキサイト結婚やブライダルネットといった結婚情報サイトのように、身分証明書の提出を義務付けない限り、女性に成りすまして自分たちの出会い系に勧誘する業者を徹底排除することは困難だともいえるでしょう。でも、そうなれば男性も登録条件が厳しくなるわけなので、気軽に利用できなくなってしまいます。
優良出会いサイトであれば、それなりに業者への対応を行っているので、業者を見つけたら運営側に報告するのが一番です。例えば、ラブサーチであればサイトパトロール隊に不正利用者を通告するシステムがあります。業者らしき女性会員を発見したら、こまめに通報するようにしましょう。
そして、何といっても最終的には自己防衛が重要です。普通の女性なら、最初からアドレスを教えるはずはないですし、写メ交換だって慎重になるはずです。
サクラも業者も、結局は悪質出会い系が仕掛ける罠。とにかく、不自然なメールは疑うように心掛けましょう。